「後輩の田中からいつもメンタルの強さを習っているので、最後に力が発揮できました」。そうお立ち台で話したのは7月21日にサヨナラ打を放った島内宏明選手ですが、これをきっかけに報道陣にメンタルの強さを問われるようになったのがルーキー田中和基選手。ミスをしても、先輩からいじられても、へこたれず周りから愛される、そんなキャラクターなんです。
 田中選手は、ホームランが打てるスイッチヒッター。その上、俊足で強肩が魅力の選手です。それが、高校生まで医師を目指していたというから驚きです。
 きっかけは小学6年の時に7歳上のお兄さんが医師を目指し医学部に入ったこと。漠然としていたものの、自分も同じ道に進みたいと考えていたそうです。実際に福岡県有数の進学校・西南学院高出身の秀才。立大でも法学部に在籍し、勉強と野球を両立させたそうです。
 転機は、東京六大学野球リーグ時代、1学年上で今では同僚となった当時、早大の茂木栄五郎選手らプロ入りする先輩がいたことだそうです。「自分も本気でプロを目指してみたい」と考え、3年の秋のリーグ戦後に両打ちに取り組みました。
 元々両打ちでしたが、大学では右投手との対戦を考え、左打ちに専念。しかし、プロ入りを視野に入れ「両打ちで長打もあれば武器になる」と再挑戦したのです。4年春のリーグ戦では両打席で本塁打を打ちました。思惑通り一気に注目を集め、プロ入りの道を切り開きました。
 今は、同じ両打ちで憧れの存在、松井稼頭央選手とともに早出練習をする日々。「自分みたいな新人に優しく声をかけて下さる先輩方には感謝の気持ちしかないです」と謙虚に話すルーキーは、本拠地初のお立ち台でどんなことを話してくれるのでしょうか。楽しみです。
(東北楽天オフィシャルリポーター)