【トロント(カナダ)佐藤夏樹】フィギュアスケート男子の羽生結弦(22)=ANA、宮城・東北高出=が8日(日本時間9日)、拠点とするトロントで練習を公開し、平昌冬季五輪に向けた今季のフリー曲を、2015〜16年シーズンに使用した映画「陰陽師(おんみょうじ)」の「SEIMEI」にすることを明らかにした。羽生は練習後、取材に応じ、選曲の理由や平昌五輪への抱負を語った。

◎羽生結弦選手 一問一答

 −SP、フリー共に再演となる。
 「今季に向けて温めていた。曲は何もアレンジしていない。またこれかと思うかもしれないが、試合で『またか』と思われない演技を見せる」
 「(五輪のある)今季は新しい曲を滑り込んでいく時間はない。スタートラインからプラスに立ち、そこからさらに習熟させる」

 −見る人に既視感が生まれるやりづらさはないか。
 「同じ曲でも構成は全く違う。全然違うことをやっている感じだ。みんなの違和感も徐々に薄れていくと思う」
 
 −合計で歴代最高点の期待がかかる。
 「あまりプレッシャーはない。この曲で出したから大丈夫という自信がある。滑っていて心地いい。世界最高は超えられると思う」

 −フリーは後半に4回転ジャンプを3本組み込み、難度が高い。
 「(4月の)世界国別対抗戦は前半に1回転になったジャンプがあったが、後半は3本成功し自信が付いた。ちゅうちょはない」

 −4回転ルッツへの挑戦は。
 「練習はしているが、今は考えていない。フリーは昨季より構成は確実に上がっている。今はこの構成をまとめることが大事だ」

 −平昌五輪まで半年になった。
 「連覇したい。きれいに滑り切れれば結果はついてくる。自信を持って臨む」

 −地元・宮城の期待も背負っている。
 「東日本大震災の被災地には、新たに挑戦しようとか、これからつないでいこうという思いがある。それはスケートにも重なる。震災を経験したから、苦しいときも乗り越えられた。みんなの励みになる結果を出したい」