海技教育機構(JMETS、横浜市中区)の練習船「銀河丸」(6185トン)が5日、横浜港からシンガポールに向けて遠洋航海に出港した。航海の途中では、太平洋戦争で旧日本軍に徴用されて犠牲になった6万人余りに上る民間船員らを悼む船上慰霊式を執り行い、不戦の誓いを新たにする。 日本殉職船員顕彰会(東京都千代田区)が戦没船員の遺族や当時の船員仲間らから手紙を募集したところ、51通が寄せられた。慰霊式は激戦海域だった南シナ海で3回実施し、遺族から預かった手紙を海へと手向けることにしている。 出航式で、同会の理事長から手紙の束を受け取った船長は「お手紙を届けるとともに、ご遺族の思いもお届けしたい。永久(とわ)の海の平和を誓ってきます」とあいさつした。 JMETSの理事長は「海の安全と平和の尊さ、そして命の大切さを深く考えていただきたい」と訓示。 乗船した実習生164人(女子21人)に対し、国土交通省の海事局長は「まさに日本の海運界を担う宝だ」と激励した。