◆装飾物一新、11月完成予定 横浜中華街(横浜市中区)にある「横浜関帝廟(びょう)」で改修工事が行われている。平穏な暮らしや商売繁盛を願う華僑の心のよりどころとも言える場所で、改修は2003〜04年に実施して以来、13年ぶり。今回は主に、東日本大震災などの影響で損傷した装飾物を一新する。連日、職人による作業が続けられており、完了は11月の予定という。 「三国志」の英雄・関羽をまつった関帝廟は横浜開港後の1862年、一人の中国人が、小さなほこらを開いたのが始まりとされている。 71年、華僑らの募金によって、初代関帝廟が建立。関東大震災や横浜大空襲などを経て1990年、現在の4代目が完成した。年間約80万人が訪れ、今では中華街で暮らす人々の信仰の場であると同時に、観光スポットの一つとなっている。 一般社団法人横濱關帝廟によると、昨年末、高所作業車を使って調査をしたところ、屋根の上にある瑠璃ガラス製の竜などの装飾物が損傷したり、瓦にひびが入ったりしていることが分かった。装飾物は、基本的に手作り。4代目の建設に携わった台湾の職人らが高齢化していく中、直接、助言を受けられるうちにと、改修を決めた。 関帝廟は現在、足場が組まれ、ブルーシートで覆われているが、参拝は通常通り受け付けている。改修工事は、隣接する横浜中華学院側を先に終え、11月10日に完了予定。横濱關帝廟の荒井重男事務局長は「新たな気持ちで皆さんをお迎えしたい」と話している。