伊勢原の大山詣(まい)りに利用された海老名市内の近世街道を紹介する企画展が、同市国分南の市立郷土資料館(温故館)で開かれている。入館無料、9月18日まで。 江戸時代中期、庶民の間で大山詣りが盛んになり、街道整備が各地で活発になった。中継点となった同市内には「大山道」「大山街道」と呼ばれた街道が五つ東西に通っていた。 企画展は、このうち主要な「青山通大山道」と「柏尾通大山道」を取り上げた。青山通は現在の海老名駅周辺を通過するコースで、国分宿が設けられてにぎわった。南部の柏尾通は東海道の戸塚宿から門沢橋に向かうコース。 両コース周辺には道標を兼ねた大山寺本尊の不動明王の不動塔や、馬頭観音など多数の石造物が現存しており、写真と地図で詳しく解説している。 同館は「市内には無名の大山道も複数あった。旅行好きだった当時の庶民の暮らしに思いをはせて地元の道筋をたどってほしい」と話している。