記念艦「三笠」(横須賀市稲岡町)の2017年度の来艦者が11日、10万人を突破した。8月前半での10万人超えは4年連続。本年度にデジタル化した新展示を相次いで導入した成果が表れており、同艦を管理する三笠保存会は25万人を超えた15、16年度に続いて来艦者増に弾みをつけたい考えだ。 本年度の10万人目は、家族5人で初めて訪れた相模原市南区の小学3年生の男児(9)。同保存会の理事長から認定証と記念品が贈られた。 三笠は、日露戦争の日本海海戦で活躍した日本艦隊の旗艦を務めた戦艦。4月には旧軍港4市の「日本遺産」の構成文化財に追加認定された。近年、NHKドラマ「坂の上の雲」で改めて注目を集めたことや、艦艇を擬人化した人気インターネットゲームから近代史に興味を持つ若者が増えたことも反映し、来艦者数を伸ばしてきた。 本年度からは、タッチパネル画面を使った艦内見学や、ロシア・バルチック艦隊について解説するデジタル展示、三笠の操艦シミュレーターやバーチャルリアリティー(仮想現実)の技術を使って日本海海戦を体験できるコーナーの設置など、新企画を始めた。 同保存会は「展示のデジタル化で若者に関心を高めてもらい、一時的なブームに終わらせずに来艦者を確保していきたい」と話している。