こびとの世界を描いたファンタジー小説「コロボックル物語」シリーズの舞台とされる横須賀市逸見地区で、地域を盛り上げようと汗を流す住民の生きざまをテーマにした演劇「コロボックルのいる谷戸の町」が30日と10月1日、同市深田台の青少年会館で上演される。アマチュア劇団「演劇集団THE素倶楽夢(スクラム)」の公演。  同シリーズは逸見地区出身の児童文学作家、故・佐藤さとるさんの代表作。ことし2月に88歳で亡くなってからも、住民らが生誕地に記念碑を建てるなど、佐藤さんを通した地域活性化に取り組んでいる。 脚本は、同劇団の大溝好美代表(63)が手掛けた。逸見地区は、丘陵地に細い路地が入り組む「谷戸」と呼ばれる地域で、高齢化や空き家問題などマイナスイメージで語られることが多いが、大溝さんは「地元を愛し、コロボックルを広めようと活動している人たちを知って、谷戸の良さを伝える芝居を作りたいと思った」と語る。 脚本執筆にあたり、逸見地区の地域活性化に取り組む市民グループ「コロボックルの会」メンバーらに取材。同グループの副会長で、今回出演する吉江宏さん(70)は、「前からコロボックルを劇にしてほしいと伝えていたけれど、本当に実現するとは思わなかった。演技は初めてだけれど、作ってもらったからには手伝わないわけにはいかないよ」と声を弾ませる。 公演には、4歳から80代の17人が出演。身長3センチのコロボックル役は子どもたち5人が演じて、愛らしい歌や演技を披露する。 チケットは、一般前売り1800円、当日2千円。公演は30日は午後1時半と午後6時開演の2回、10月1日は午後1時半のみ。問い合わせは、同劇団主宰の大溝アキラさん電話090(4944)6856。