敬愛する10人のシンガーを迎えたアルバム「ONENESS M」(29日発売)は、SUGIZO(48)がギターをかき鳴らす様子が浮かぶ立体的な作品になった。 言葉に力を持つ歌い手として信頼する仲間をイメージした曲を作り上げ、自らはバイオリンなどの楽器を手に、ともに怒りや慈しみ、再生の思いを表現した。 LUNA SEAで30年近く伴走してきたRYUICHIとは、「無から光を得て上昇し、次の次元に向かうような(宇宙の始まりのきっかけとなった)ビッグバンをイメージした」という曲「永遠(とわ)」で競演した。 ライブでは互いの体を密着させ、情熱を放ち合う盟友。 「闇が続いていた 時はまだなかった…」との詞から始まる曲では歌とギターという互いの“武器”をぶつけ合い、8分を超える大作になった。 X JAPANで活動を共にするToshlは「不死鳥」と名付けた曲に、「心を引き裂かれるような痛みを受けても、人生にはいくつもチャンスがあり、自分の意志で切り開くことができる」と自身の歩みを投影した。Toshlと同じように離婚や金銭トラブルなどを経験したSUGIZOは、「挫折は表現者としてのエネルギーになる」と前を向く。 勢いがある【Alexandros】の川上洋平とのセッションでは、突き抜けるような真っすぐな歌声にギターがからむ。 「彼も僕も魂や光など、つかむことができないものを音で伝える媒介者」と共鳴。魂を癒やすように奏でるバイオリンは天と地をつなぎ、一方で紛争や核などに対し感じる怒りを表した音は、全てを焼き尽くしてしまう激しさで聴き手を圧倒する。「言葉がない音楽は、時間も空間も自在になる」。信じる道を貫き続ける。 全10曲の最後は、死生観をテーマにした「光の涯」で締めくくった。 「死は孤独だと考える人もいるけど、僕はその瞬間に最大の祝福を受けると思っている。先に逝った人たちが並んで待っていてくれて、『おかえり。頑張ったね』と抱きしめてくれるような感覚。爆発した星は宇宙のちりになるけれど、その破片はまた星になる。僕たちもそんなふうに生と死を繰り返していく」 二つのモンスターバンドで核となる存在。嵐のように日々が過ぎるが、ソロでは映画音楽の制作に携わり、アジアなど海外でのライブもこなす。年明けに音楽を手掛ける舞台、LUNA SEAとしてのツアーも予定している。「思い描く50代を生きるために、いまやらなくてはいけないことに全身全霊を注ぎたい」と気を引き締めた。◆ライブ情報12月6日午後6時半から、Zepp Tokyo(東京都江東区)で。チケット代は7千円(ドリンク代500円は別途)