福祉のニーズが増大している横浜市中区の寿地区で、障害者の社会参加や就労を支援する動きが広まっている。公益財団法人「寿町勤労者福祉協会」の呼び掛けに応じた同地区や周辺に点在する作業所や事業所による交流会が本年度からスタート。各施設の代表らが定期的に顔を合わせることで、個別に抱えていた課題に連携して取り組む動きも出始めている。 寿町総合労働福祉会館(同区松影町)で今年2月に開かれた初顔合わせには、四つの就労継続支援B型事業所と、五つの地域作業所の計9施設の所長やスタッフらが出席。3カ月に1度、市や区、社会福祉協議会などの担当職員も交えて交流会を開催しており、現在は新設を含めて12施設に増えた。 中区では関係機関や団体の連携を図る障害者自立支援協議会があるが、スタッフ同士が交流する機会はほとんどなかった。交流会を重ねることで、各施設が抱える課題に共通するものがあることが分かった。 具体的には、利用者の適性に合った仕事の受注や分担の難しさや、仕事の単価と利用者の工賃のバランスが熱心に話し合われた。利用者に応じた対応の仕方やスタッフの負担にも話が及び、意気投合する場面も。その中で、仕事の受注で連携する動きも始まった。 一方、地区内にあったB型事業所「てふてふ」が4月末、運営していたNPO法人さなぎ達が解散したために廃止された。寿町勤労者福祉協会は「近隣の事業所がてふてふ利用者を迅速に受け入れてくれた」と交流会の意義を強調する。 市障害支援課は「地区単位でこうした交流会は他に聞いたことがない」として「寿地区の地域特性があることから、同協会が主導的にやることはありがたい」と評価する。 各施設の交流をさらに深めようと、同会館で8日まで開催中の「第25回ことぶき作品展」に利用者も出展している。入場無料。午前9時〜午後5時。問い合わせは、同協会電話045(662)0503。