台風15号が通過した9日未明、三浦市内の海沿いの地点で、最大瞬間風速54メートルを記録していたことが分かった。横浜地方気象台は市の内陸部で史上1位となる41・7メートルを観測したが、海沿いではさらに強い風が吹いた可能性がある。

 54メートルを観測したのは、漁船に気象情報などを発信する県水産技術センター船舶課の機関、通称「三崎漁業無線局」。同市晴海町の三浦水産合同庁舎屋上に風速計を設けている。

 同課によると、8日午後10時ごろから風速が20メートルを超えるようになり、9日午前1時半ごろ、東の風54メートルを記録した。それ以降は停電や電気系統の故障が響き、観測できなかった。

 「三浦海岸のある東京湾側では、もっと強い風が吹いていたかもしれない」と同課。「午前1時半以降もっと強い風が吹いた可能性もある」とも指摘する。

 一方、台風時に漁船などが避難できる県指定の油壺湾避難泊地で9日朝、強風で転覆したとみられる小型の漁船1隻が見つかった。県によると、台風時でも静穏な状態が保たれる場所で、担当者は「少なくともここ数年、台風で転覆した船はない」とし、「今までになく波が立ち、強風だったのでは」とみる。