過労死などの労災補償認定で若者の増加が目立っていることから、過労死の実態や関連法案への理解を深めてもらう授業が13日、平塚市北金目の東海大学湘南キャンパスで開かれ、1〜4年生約40人が真剣に耳を傾けた。 同大独自の社会的実践力を養う「チャレンジセンター科目(挑み力)」の授業の一環で、教壇に立つ池谷美衣子講師の企画。神奈川過労死対策弁護団の川岸卓哉弁護士と「神奈川過労死等を考える家族の会」の工藤祥子代表が過労死を巡る裁判の実情や遺族の思いを語った。 川岸弁護士は、国際的にみて長時間労働者の割合が日本では多いことや、正社員採用を餌に劣悪な内容で青年労働者を使い捨てる「ブラック企業」が現れたことなどを指摘。労働法規も過労死を許容する面が残っているとした上で、「規制自体も今後、雇う側と雇われる側の力関係で決まる側面もあるので、当事者意識を持って若い人にも声を上げてほしい」と呼び掛けた。 10年ほど前に中学教諭だった夫を過労死で失った工藤さんは「命より大切な仕事はない」と強調。「ある日突然、大切な人を失うような悲しみを味わってほしくない。遺族もそのために声を上げている。皆さんもおかしいと思ったら声を上げてください」と訴えた。 同大1年の学生(18)は「1年のうちに学べたことはすごく大きい。働く立場になったら同僚の相談に乗ったり、自分も相談できるようになりたい。世界に比べ日本の法律の遅れも印象に残った」と感想を話していた。