RSウイルス感染症が全国的に猛威をふるっています。国立感染症研究所のデータでは、西日本の感染者数の報告は、いったん落ち着きを見せていたものの感染が再燃している地域もあります。

 RSウイルスに感染すると、発熱や咳などの症状が現れる場合があります。特に乳児期早期(生後数週間〜数カ月間)に初めて感染すると、重症化することもあり注意が必要です。

 今回、取材した女性のお子さんにも、発熱・鼻水・咳などの症状が現れたとのことです。

子どもが発症

 1歳になる子どもは、近くの保育園に通っています。普段は、元気に遊びまわっていますが、気管支が弱く、風邪をひくと咳が悪化しやすいのは前から気がかりでした。

 発症当日の朝は37度後半の発熱と咳。元気ではあるものの、念のためかかりつけ医を受診しました。お医者さんからは「喉が赤いので風邪だろう」との診断でした。その日は、念のため薬を吸入した上で、気管支を広げる薬やぜんそく症状を抑える薬が処方されました。

 更に、2日目から食欲がなくなり熱も38℃まで上がりました。3日目には、鼻水・咳がひどくなり、せき込んで嘔吐することもありました。

長引く症状

 4日目に病児保育を申請するため、かかりつけ医とは別の指定病院を受診しました。結果は、上気道炎との診断でした。その後も症状はおさまらず、数分ほど咳が止まらなくなったり、ぐったりした様子になり急に寝入ってしまうなど、今までに見たことがない辛そうな様子から「ただの風邪ではない」と感じました。夜中も何度も咳で目が覚め、親として心配でした。

 5日目には、かかりつけ医を再度受診。お医者さんの判断で、RSウイルス感染症の検査を実施し、陽性の判定が出ました。症状は、少し治まりましたが、それでも37℃後半の発熱、咳、鼻水が続いた状態が6日目まで続きました。7日目に、ようやく熱が下がり、親子ともども、ほっとした事を覚えています。

保育園への要望

 発症9日目に、ようやく全ての症状が治まりました。かかりつけ医にも、もう保育園に行ってもよいと診断され、翌日から元気に登園しました。発症5日目にこちらから保育園に問い合わせると、同じクラス(20人程度)に2名ほどがRSウイルス感染症と診断を受けたお子さんがいたことを知らされました。その他多くのお子さんが発熱で休んでいたそうで、検査を受けていないだけで、その子たちもRSウイルス感染症だったのかもしれません…。

 保育園や幼稚園からも、「園内での感染情報の共有」などを行い、保護者とのコミュニケーションを取って頂ければと感じました。情報も感染予防に必要なのかもしれません。

不安な1週間

 これまでも何度も風邪をひいていますが、その中でも比較的長い期間熱が続き、咳もひどいなど、とても辛そうに見えました。咳が数分止まらず、パニック状態で泣き叫んでいる姿を見たときには「このまま息が止まってしまうのではないか」と親の私自身もパニックになりました。1週間近くご飯をあまり食べなかったので栄養状態も気になりました…。入院するほどの重症ではなかったとはいえ、とても不安な1週間でした。

 保育園、病児保育の保育園、SNSでつながっている全国のママ友などのお話を聞いていても、本当にたくさんのお子さんがRSウイルス感染症にかかっていて驚きました。お医者さんからも、「特別な薬もないし、経過を見守るしかない」と言われましたが、子どもの体調の変化に早めに気づき、気管支の薬などを処方してもらえて、よかったと思っています。一方で、0-1歳はマスクやうがいといった基本的な感染予防も難しいので、どうやって子どもを守ってあげたらいいのか悩ましいなという思いです。

保育園では引き続き注意

 これから夏休みシーズン入りますが、保育園は児童福祉施設であり、幼稚園や小学校などの教育施設と異なり、夏休みの期間を設けていないことが多くあります。

 RSウイルス感染症は、例年ならば、冬期に流行る感染症です。親御さんは、お子さんの体調の変化に引き続き注意が必要です。

感染症予防接種ナビでは、みなさまからの感染症経験談を募集しています。

文:感染症ニュース取材班