新型コロナウイルス感染症の患者報告数が、急速に増加傾向です。

 広島県や山口県、沖縄県では、1月9日から「まん延防止等重点措置」が適用されました。日々、感染状況が急速に悪化しており、早い段階で医療体制がひっ迫するおそれがあるとしています。外出をできるだけ削減することや、企業においてはテレワークの推進やWeb会議を活用する等、県民の協力を呼びかけています。

 新型コロナ患者の診察にあたる、大阪府済生会中津病院の安井良則医師に、現在の状況についてお話を伺いました。

新型コロナの現在の状況

 (安井医師)1月に入り、オミクロン株は急速に感染拡大しています。大阪府では1月13日現在、新たに感染が確認された人は、2,452人です。これまでのコロナウイルスの潜伏期間は、平均して5日でしたが、オミクロン株は平均して3日です。潜伏期間が短いという事は、これまでよりも患者報告数が増えやすいと考えられます。

 ワクチンを接種した人はブレイクスルー感染しても軽症ですが、健康上の理由からワクチンを受けられない方や、12歳以下の子どもたちが感染し、発症する可能性も十分あります。ワクチンを接種していても、基本的な感染対策を徹底し、マスクの着用や手指衛生、部屋のこまめな換気をするように心がけましょう。

 少しでも体調が悪い場合や、感染の不安がある方は、積極的にPCR検査を活用し、医療科を受診してください。

「まん延防止等重点措置」の主な要請

 広島県や山口県、沖縄県の「まん延防止等重点措置」で各県に共通する、主な要請内容は以下の通りです。

<飲食店への時短要請>
・営業時間を5〜20時に短縮
・お酒の提供を行わないこと
・同一グループであっても、1つのテーブルでの利用は4人以内

<外出について>
・外出をできるだけ削減
・重点区域は、外出を半分に
・特に20時以降の外出は削減(通院・通勤・通学を除く)
・事業者は通勤時の人との接触を減らす
・重点区域ではWeb会議やテレワーク等により、出勤者を削減。事業の継続に必要な場合を除き、20時以降の勤務を削減

<基本的な感染防止対策の徹底>
・マスク着用、手洗い、定期的な換気、人との距離をとる
・飲食時には、マスクを外したままの会話は控える

<積極的な検査を>
・発熱や咳など感染を疑う症状が出た場合には外出を控え、速やかに、かかりつけ医や受診・相談センター等に相談

 オミクロン株の感染力は強く、「まん延防止等重点措置」が適用されている地域以外でも、感染がひろがっています。基本的な感染対策を徹底し、少しでも体調が悪い場合や感染の不安がある方は、積極的にPCR検査を活用し、医療科を受診しましょう。

引用:広島県ホームページ「まん延防止等重点措置適用決定をうけて県民・事業者の皆様への要請」(令和4年1月8日)
山口県ホームページ「山口県まん延防止等重点措置の適用に伴う感染拡大防止集中対策」(令和4年1月7日)
沖縄県ホームページ「「まん延防止等重点措置」指定に伴う沖縄県対処方針について」(令和4年1月12日一部改訂版)
取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏