国立感染症研究所の2022年第2週(1/10〜16)のデータによると、インフルエンザの定点当たり患者報告数は、少ない状態が続いています。

 地域別の順位では、京都府(0.07人)、栃木県(0.04人)、鳥取県と鹿児島県(0.03人)と、わずかながら患者報告数があります。

 インフルエンザの現在の発生動向について、感染症専門医で、大阪府済生会中津病院に勤務する安井良則医師にお話を伺いました。

今年のインフルエンザの流行の兆しはまだない

 (安井医師)インフルエンザの患者報告数は、例年と比較して少ない状況であり、流行の兆しはみられません。ここ2年ほど、目立った流行はみられませんが、前週と比較して、わずかながら患者報告数が増加している地域もあります。引き続き、インフルエンザの発生動向も注視していきたいところです。

インフルエンザの予防方法

 厚生労働省の「令和3年度 今冬のインフルエンザ総合対策について」によると、他の人への感染を防ぐための「咳エチケット」をキーワードに、マスクの着用や人混みにおいて咳をする際の注意点について呼びかけています。

・咳・くしゃみが出る時は、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。
・マスクを持っていない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
・鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、 手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう。
・咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。

 ※咳エチケット用のマスクは、薬局やコンビニエンスストア等で市販されている不織布製マスクの使用が推奨されます。

 ※マスクの装着は説明書をよく読んで、正しく着用しましょう。

 ※咳エチケットを心掛けることは、周囲にウイルスをまき散らさない効果があるだけでなく、周りの人を不快にさせないためのマナーにもなります。

 また、マスクの着用に加え、流水・石鹸による手洗い、アルコール製剤による手指の消毒が推奨されています。

 インフルエンザの予防方法は、新型コロナウイルス感染症など、他の感染症の予防方法としても有効とされています。引き続き、基本的な感染対策をしていきましょう。

引用:厚生労働省「令和3年度 今冬のインフルエンザ総合対策について」
取材:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏