新型コロナウイルスの新規感染者数は減少傾向を見せています。9月1日の全国の新規感染者数は、約15万人。その2週間前の8月18日からは約10万人も減少しています。とはいえ、9月1日の東京都の新規陽性者数は14,415人、病床使用率は47.4%と、依然として高い数字を示しています。全国的にも高い感染レベルが継続しており、新型コロナウイルスの感染対策はまだまだ必要です。

感染症の専門医は・・・

 感染症の専門医で、大阪府済生会中津病院の安井良則医師は、「昨年も夏場に感染者数のピークがあったので、今年も夏をピークに、涼しくなるに従って新規感染者数は減少していくのではないかと予測しています。ただし、夏休みが終わり学校が始まったことで、子どもたちの間での感染が増加し、子どもから大人への感染も再び増加する可能性があります。また、第7波で流行が終わるということではなく、昨年同様冬に感染者が増える可能性もありますので、引き続きの感染対策は必要です」と話しています。

新型コロナウイルスの感染対策

 厚生労働省は、感染対策として「マスクの着用」「手洗い」「3密(密接・密集・密閉)の回避」「換気」などの徹底を引き続き呼びかけています。すでに日常となったマスクの着用ですが、着用が推奨される場面と、必要のない場面があります。

マスクの着用・・・屋外の場合

 屋外の場合、人と会話をする時に2メートル以内に近づいているときにはマスクの着用が推奨されますが、2メートル以上離れている時はマスクの必要はありません。また、会話をほとんど行わない場面(公園での散歩、ランニング、サイクリング、徒歩や自転車などで人とすれ違う時など)はマスクの必要はありません。人混みの中では着用することが推奨されます。

マスク着用・・・屋内の場合

 屋内の場合は、会話をする時はマスクの着用が推奨されます。ただし、十分な換気など感染体防止対策を行っていて、距離が2メートル以上確保できるのであれば、マスクを外しても構いません。また、距離が2メートル以上確保できて、会話をほとんど行わない場合(芸術鑑賞、図書館での読書など)はマスクの必要はありません。通勤や通学などのラッシュ時の交通機関ではマスクを着用することが推奨されます。

就学児(小学校から高校段階)場合は

 小学校から高校段階の就学児については、次のような場面では、マスク着用の必要はありません。

<屋外の場合>
・人との距離が確保できる場合
・人との距離が確保できなくても、会話をほとんど行わないような場合
(例)離れて行う運動や移動、鬼ごっこなど密にならない外遊び、自然観察や写生活動など

<屋内の場合>
・人との距離が確保でき、会話をほとんど行わないような場合
(例)個人で行う読書や調べたり考えたりする学習

<学校生活の場合>
・屋外の運動場に限らず、プールや屋内の体育館を含め、体育の授業や運動部活動、登下校の際

保育所・認定こども園・幼稚園等の就学前児の場合は

<2歳未満>
・子どものマスクの着用は推奨しません。

<2歳以上の就学前の子ども>
・他者との距離に関わらず、マスクの着用を一律には求めていません。
・体調がすぐれず、持続的なマスクの着用が難しい場合も、無理に着用する必要はありません。
・熱中症のおそれもあるので、マスクを着用する場合は、保護者や周りの大人が子供の体調に十分注意した上で着用することが重要です。

高齢者や基礎疾患がある方には、引き続き配慮を

安井医師は、「新型コロナウイルス感染症で重症化しやすいのは、高齢者や基礎疾患がある方などです。これらの方に会う場合や病院に行くときはマスクの着用・手洗いなど、感染対策に引き続き留意してください」と話しています。

まとめ

 2022年9月は、2度の3連休があります。

 夏休み中の帰省を見合わせた方は、この機会にと考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

 しかし、高齢者や基礎疾患のある方に会い、近い距離で会話する可能性がある場合は、マスクを着用しましょう。

 また、暑い日が続きますが、室内のこまめな換気も、併せて心がけてください。

引用
東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト
厚生労働省 新型コロナウイルス感染症について、マスクの着用について

取材
大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏