時間をかけて治療を行うと効果あり

動物が苦手という人は少なくありませんが、その程度が強く日常生活に支障をきたす場合は、恐怖症の一つとして治療を考える必要があります。適切な心理療法などを行なえば、症状の軽減が期待できます。

◆犬は苦手、ヘビは画像を見るのも嫌い、鳩が怖いなど、特定の動物、あるいは動物全般が怖い、嫌いという人はめずらしくありません。

◆しかしその程度が強いと、対象動物に遭遇した際に動悸、発汗、顔面蒼白などの症状が現れてパニックに陥る、あるいは対象動物の映像を見ただけで強い恐怖から叫び声を上げてしまう、といったケースがあります。

◆また、通勤路に苦手な犬がいたため回り道をして会社に遅刻してしまう、玄関にクモがいるだけで外出を取り止めるなど、生活に支障をきたしているケースも。このような場合、「動物恐怖症」として治療を考えるべきかもしれません。

◆○○恐怖症と呼ばれるものはいろいろあります。例えば、高所恐怖症(高い所が怖い)、先端恐怖症(尖ったものが怖い)、広場恐怖症(人が多くいる公共の場所や街中が怖い)、閉所恐怖症(エレベーターの中など狭い場所が怖い)などはすぐに思い当たるでしょう。

◆いずれも、周りの人から見たらなんでもない物や状況が恐怖の対象になり、「なぜそこまで?」と思われるような反応をしてしまいます。自分の反応は過剰かもしれないと頭ではわかっていても、強い恐怖心や不安を抑えることができないのです。ふるえや動悸といった身体症状を伴うパニック発作が見られる場合もあります。

▽▼▽動物恐怖症のきっかけ など▽▼▽

(監修:東急病院 健康管理センター所長兼心療内科医長 伊藤克人)