氷をかじるのは貧血のサイン!?

貧血は女性に多く見られる症状のひとつですが、貧血にもさまざまなタイプがあります。赤血球の大きさが標準より小さくなってしまうタイプの「小球性貧血」は、おもに鉄分不足で引き起こされます。

◆赤血球の大きさは、MCV(平均赤血球容積)で表されます。基準値は80〜98。「小球性貧血」、または「小球性低色素性貧血」と呼ばれるものは、MCVの数値が80を下回り、赤血球が小さく、含まれるヘモグロビンの濃度が減少しているために起きる貧血です。

◆この中で、最も多いのが鉄欠乏性貧血です。そのほかとしては、骨髄異形成症候群の一亜型である鉄芽球性貧血、地中海性貧血、悪性腫瘍など慢性炎症状態による貧血などが挙げられます。

◆ヘモグロビンは酸素を全身に運び、二酸化炭素を回収する働きを担っています。何らかの原因でMCVが小さいと、ヘモグロビンが少なくなり、この働きが滞るために貧血症状を引き起こします。

◆症状としては、主に動悸、息切れ、疲労感、倦怠感などで、頭痛および唇・肌の乾燥、爪が割れやすい、髪の毛が抜けやすいといったことが起こることがあります。しかし自覚症状がまったく無いまま、検査で貧血がみつかるケースも珍しくありません。

◆息切れなど目立った自覚症状がない場合でも、貧血は心臓などに負担をかけて、思わぬ病気の引き金になることもあるため、注意が必要です。

◆原因の多くは、鉄分不足の「鉄欠乏性貧血」です。とくに女性の場合は月経があり、定期的に血液が失われるため、日頃から鉄分不足になりがちな傾向にあります。また、妊娠中も多くの鉄分を必要とします。しかし、あまりにも著明な鉄欠乏性貧血があった場合は、子宮筋腫などが原因で月経量が多くなる場合があるので、その時は産婦人科を受診して検査を受けることも必要です。

◆閉経後の女性や、男性でも、胃や十二指腸潰瘍の潰瘍やがん、痔、ヘリコバクター・ピロリ感染症といった消化管系疾患があると、鉄分の吸収が阻害されるため、鉄分不足に陥ることがあります。激しいスポーツも貧血を招くことがあります。

▽▼▽慢性呼吸器感染症、関節リウマチなど など▽▼▽

(監修:虎の門病院 内分泌代謝科医長 宮川めぐみ)