甘味は母乳や粉ミルクで十分

赤ちゃんは苦みを嫌い、甘味、うま味、塩味を好みます。これは体に危険なものを避け、必要なものを食べるという本能に根差したもの。しかし、離乳食前の赤ちゃんに、砂糖は必要ありません。母乳や粉ミルクに含まれる甘みで十分なのです。

◆赤ちゃんは「砂糖の甘さを好む」と思っていませんか。しかし、それは大きな誤解です。お菓子やジュースに含まれる、強い砂糖の甘さを好むようになるのは、あとからつくられた習慣によるもの。赤ちゃんは母乳や粉ミルクの甘さで十分です。味覚が形成される時期でもあるので、できるだけ砂糖は与えないようにしましょう。

◆また、砂糖が赤ちゃんによくない理由として、むし歯のリスクが高くなることがあげられます。むし歯菌は、口の中の糖分を餌に酸を作り出し、歯を溶かします。砂糖など糖度の高いものが口の中に残るほど、その危険性は高くなります。また、乳歯は永久歯に比べてエナメル質も薄いため、むし歯になりやすいのです。

◆砂糖は肥満にもつながりかねません。近年、肥満や生活習慣病の傾向にある子どもが増えており、原因のひとつとして、赤ちゃんの時期に甘いものをとりすぎたことがあげられます。子どもの肥満は、大人になり生活習慣病を発症するリスクが高いことも指摘されており、赤ちゃんのころから注意したいものです。

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(監修:医療法人社団秀志会 松平小児科院長 松平隆光)