無意識によいほうを選ばせる!?

「ナッジ」という言葉を聞いたことはありますか? 2017年ノーベル経済学賞を受賞した米国のセイラー教授らが発案した行動経済学の手法で、応用すると公共政策や医療、健康分野などに広く貢献できるとして注目されています。

◆「ナッジ(Nudge)」とは、背中を押す、または肘で軽く突っつくという意味。行動経済学においては、望ましい行動を選択できるように、強制的ではなくそっと後押しする手法を指します。

◆たとえば、何か望ましい行動をとってほしいと考えた場合、「○○しなさい」「○○すべきだ」と強制するのではなく、人の心理や行動の傾向を利用して、無意識に・自発的に望ましい行動をとってもらうようにするものです。

◆有名なのが、アムステルダムのスキポール空港でのエピソードです。これは、男性用便器の真ん中にハエの絵を描いたところ、清掃費用を大きく削減できたというもの。的があるとそこに狙いを定める、という心理的分析に基づいた対策でした。

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(監修:横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンター長 山本晴義)