今夏に競技部門の責任者として、TSGホッフェンハイムへと復帰したハンジ・フリック氏。2014年ブラジルワールドカップ時には、スポーツディレクターとして優勝に貢献した同氏に求めれる職務の1つが若手育成であり、「トップチームとクラブアカデミーの橋渡しをすることだ」と説明。その範囲は組織にまで及んでおり、クラブ自体はうまく組織化がなされているのだが、「サッカーでは何がおこるかわからないからね」と同氏。他クラブからの関心が寄せられたユリアン・ナーゲルスマン監督だけでなく、アレクサンダー・ローゼン氏にもスカウト部門へのサポート役として人員増強をはかる考えを示した。

また若手育成が期待されるなかで、同氏は現在の若手選手たちの生活が多忙を極めていることに対して危惧している。「若手の育成は、現在非常に注目されている分野だ。しかしね、重要なことは人間としてしっかりと成長していくことにあるんだよ」と指摘。そのためにはうまくプレッシャーに対応していく必要があるのだが、しかしそれはクラブだけの問題ではなく、UEFAユースリーグも大きな影響を及ぼしていると考えている。

「選手たちの生活は、朝の7時から夜の21時まで、やすみなくきっちりと続けられていく、非常にタフなものとなっている。特にユースリーグでもプレーしている選手にとっては、その負担はもう限界にまで達しているといえるだろう」とコメント。外国での試合がある影響もあって、まともに日常生活のために割くための時間さえないとの見方をのべた。

そのUEFAユースリーグは2013年からスタート。ドイツは批判的な見方を示していたのだが、欧州中から32クラブが参加、ポイントに応じて出場枠が決まっている。「クラブ側がこれに対応をしたくとも、それはとても困難なことなんだ。仮にユースチームの参加を断るとするならば、UEFAからはそれならばトップチームの参加も見合わせるとの通達がくることだろう」とフリック氏。「お金が関係していることだしね。しかし、何がいったい重要なことであるのか。そのことをちゃんと理解する必要があると思う」と言葉を続けた。