2004年には2位、2006年では3位に選出されたことがあったフィリップ・ラームだが、現役生活最後の年となった昨シーズンに、ドイツ年間最優秀サッカー選手賞の栄冠を手にした。

同賞はkicker紙の運営によりドイツ・スポーツジャーナリスト協会のメンバーからの投票で選出される形となっており、今年は前年度の674人を大きく上回る885人が参加。そのいうち242票を獲得して、レアル・マドリードのトニ・クロースに50票差をつけたラームが初選出となった。3位は130票獲得したピエル=エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)。

今回の選出にあたっては、CL制覇、8度のリーグ優勝と6度のポカール制覇、さらには主将としてブラジルW杯を制したその功績を讃えたという意味合いも加味されたとみられ、ラーム自身も「大変な栄誉だ。本当にとても嬉しい。ドイツのスポーツジャーナリストのみなさんは、今回は僕のキャリア全体について評価してくれたんだと思う」との考えを示している。

これだけ長きに渡り、世界のトップレベルで活躍してきた同選手がなぜ初選出となったのか。「それは僕のポジションにも影響しているだろうね」とラーム。「これまでにもDFにとっては、年間最優秀サッカー選手賞を獲得することは難しいものだった。どうしても1年間というスパンで振り返ると、オフェンスの選手に目がいってしまうものだからね。」と説明。

なお今季限りで現役生活にピリオドを打った同選手ではあるが、しかしこれからも足繁くスタジアムを訪れる考えは今の所はないという。「これから毎週土曜日にスタジアムに行く必要はなくなったんだ。幸運にも、これまで長い間その機会をえてきたよ。でも今はサッカー以外のことに集中することができる。そのことが嬉しいんだ。あれほど密度の濃いサッカー人生を過ごしてきたあとだと、こういった将来にむけての切り替えが、とても重要になってくると思うね。」と語った。


一方で年間最優秀監督賞については、選手賞とは異なりわずか12票という僅差で、本日30歳の誕生日を迎えたばかりのユリアン・ナーゲルスマン監督(ホッフェンハイム)が初受賞を果たした。2位にはフライブルクのクリスチャン・シュトライヒ監督で、3位には107票を獲得したラルフ・ハーゼンヒュットル監督(ライプツィヒ)が続いている。

ナーゲルスマン監督は、「kickerによるゴールデンkのようなファン投票、そして今回のようにスポーツジャーナリスから選出される賞も、それぞれに意義深いものだ。サッカーについてそれぞれが厳しい目で見ているというなかで、受賞はさらなるモチベーションへと繋がるものだよ。ただこれはコーチ陣やクラブ関係者たちとのみんなによる取り組みの結果。我々が決して間違った道には進んではいないということだ」と述べた。

また先日のテストマッチでは、ジェノアに敗戦を喫したが「プレーの内容自体はいいものが見られた、タフな練習を続けてきたなかではね」との見方を示し、これからチームにとっても自身にとっても、初めて迎える国際舞台での戦いを前に、「あれがイタリアのスタイルなんだ。それに他の国のクラブも、ああいった戦いを見せてくることも少なくはないからね」と貴重な経験を手にしたことも強調している。