南チロルでの8日間におよぶトレーニングキャンプを終えるアイントラハト・フランクフルト。実際にチームを見ていた人たちは、おそらく今シーズンの新戦力はなかなか面白いと感じたのではないだろうか。そのなかの一人が、今夏にサガン鳥栖から移籍金200万ユーロで加入した鎌田大地である。

先日行われたウディネーゼとのテストマッチでアピールに成功した同選手。ただあくまで選手たちには疲労が蓄積しており、精彩を欠いたプレーを露呈してしまうのはこの時期では珍しくはないため、決して課題に評価すべきではないのは確かだ。

ただそれでも180cmの日本人MFは、ここまでの準備期間を通じてチームを納得させられることに成功しており、両足を使え素早さも兼ね備えた同選手は、フランクフルトの攻撃を活性化させる存在となるかもしれない。

なおコヴァチ監督は中盤よりアウトサイドよりに考えている模様で、3バックを採用した場合にはウィングとの間に入る形で起用されているのだが、4−2−3−1システムを採用したベネヴェント戦ではウィングとしてプレーしている姿が見受けられている。

そんな鎌田について、指揮官は「ボールを扱うテクニックに関してはとてもいいものがあるね。それに軽快さも見られているし、読みがとてもうまく、視野も広い」と賞賛。「どのタイミングでボールを受け取り、そして危険な状況から抜け出すためどのタイミングでダイレクトに繋がなくてはならないか。そのことを理解している選手だよ」と言葉を続けた。

しかしながらポイントとなるのは、Jリーグで65試合に出場してきた20歳の若者が、果たして即座にブンデスで通用するだけのフィジカルを持ち合わせているかということにある。特にコヴァチ監督は、非常にアグレッシブにディフェンスを行うタイプ。だがこのことについては「彼の走力は国際レベルに達している」と指揮官。

むしろ問題は言語ということになりそうだが、しかしながら幸運にもフランクフルトには、ドイツ語を話す長谷部誠が在籍しており、コヴァチ監督も「誠が彼を助けてくれるだろう」と期待感を口にしている。あとは実際にチームの助けとなれるのか。そのポテンシャルは全て持ち合わせているようだが、それがどれだけ早く発揮できるかは様子見といったところだ。