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例えばレヴァークーゼン戦やヘルタ・ベルリン戦、またドイツ杯ハノーファー戦や、CLマンチェスターC戦でのPKセーブで決勝トーナメント進出を手繰り寄せるなど、ボルシア・ドルトムントが全ての大会で勝ち進む中でグレゴール・コーベルは幾度となくその活躍で窮地を救ってきた。「確かに良い試合ではあったかもしれない。でも僕にはまだまだ良くしていかなくてはいけないところがいくつもあるよ」と、スイス代表GKはそれでもなお飽くなき向上心をみせる。
ただ確かにドルトムントは勢いに乗った時期があったとはいえ、むしろこれまでのシーズンを振り返った時に最後の2試合で敗戦を喫するなど、ネガティブな部分のほうがそれを凌駕してしまう印象は否めない。「ここまでCLでしっかりとした戦いができ、ドイツ杯も勝ち進めている。また最初の時期は良い守備を見せられていた。ただそれが後の方になって失点が増していき守備が少し崩れていったよ」とコーベルは総括。「でも基本的にいえることは、僕たちには確かなクオリティがあることはみせられてはいるけどね」
だからこそ前述の2連敗は「非常に残念」なものであり、「でもあれから7週間が経過している。もう過去のこと。これからは再び自分たちの力を発揮しなくては。後からいろいろ言うことには余り意味はないし、異なる段階にきている。前を見据えて、復帰組をチームに統合し、別の戦いぶりをみせていきたい。誰もが意欲的で新たな船出に燃えている。この比較的長かった休養期間を経て皆が戻ってきて、そろって後半戦への準備に勤しめるというこの状況以上のものはない」と語った。