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 今冬の移籍市場だけでダビド・ダトロ・フォファナ(20、モルデ)、ブノワ・バディアシル(21、モナコ)、アンドレイ・サントス(18、バスコ・ダ・ガマ)と獲得してきたチェルシーFCは、今後はジョアン・フェリックス(23、アトレティコ)を今季いっぱいまでの期限付きにて獲得したことを発表した。レンタル料は1000万ユーロといわれており、それに先駆けてアトレティコとの契約を2027年まで延長した模様。

 2019年にベンフィカ・リスボンから1億2600万ユーロにて加入した同選手だったが、その高い期待に応えられたのが部分的なものにとどまっており、今季はシメオネ監督の下ではバックアップに甘んじる日々が続いていたため、今冬W杯で4試合出場1得点2アシストをマークしてた同選手には、チェルシーのほかにもマンチェスター・ユナイテッドも関心を示していた。

 さらにチェルシーではエンツォ・フェルナンデス(ベンフィカ)や、夏にはクリストファー・エンクンク(ライプツィヒ)などの獲得も報じられており、これほど果敢な動きをみせているのは、10位に甘んじるチームに対して一部のファンからすでに、アブラヒモヴィッチ前オーナーとトゥヘル前監督へのチャントが送られる事態さえ見受けられており、新オーナーであるトッド・ベーリー氏にとってはCL獲得が危ぶまれるこの状況から脱却をはかりたいこと、そして新たなカルチャーとしてビッグクラブでの経験のないポッター監督招聘や若手選手の獲得などにより長期的視点をもってチーム作りを行なっていることなどがあげられるだろう。

今度はプリシッチが離脱

 ただそんなポッター監督に対しては、積極補強を重ねれば重ねるほどにその重圧も増していくことになる。加えてピエル・エメリク・オーバメヤンが背中の問題から復調をみせる一方で、ラヒーム・スターリングに加え今度はクリスチャン・プリシッチが、膝の負傷のために「数ヶ月」離脱に入ることがポッター監督より明かされた。またエンゴロ・カンテに続いてリース・ジェームスも水曜日から再びピッチで練習に勤しむ姿をみせてはいるものの、「まだまだ先は長い」と述べるようにともにまあ個別調整のみに終始している。