
©️IMAGO/Jan Huebner
今冬にバイエルン・ミュンヘンはマンチェスター・シティより、ジョアン・カンセロを7000万ユーロでの買い取りオプション込みで、半年間の期限付きにより獲得することに成功した。しかしながら実際にそのオプションをバイエルン側が行使するかどうかについては、いまのところは全く見えていない。ドイツの大衆紙ビルト日曜版の取材に対して、ハサン・サリハミジッチSDは、「重要なことはジョアンがミュンヘンで快適に過ごして、この後半戦で素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれること。ただこれほどの金額は今後数年間では想像し難いものであることは彼にも伝えている」とコメント。
確かにその金額について認めることはなかったのだが、伝えられる7000万ユーロということであればこれはコロナ禍前のリュカ・エルナンデスに投じた8000万ユーロに次ぐ、クラブ史上2番目の金額となり、それに次ぐ昨夏のマタイス・デ・リフトの6700万ユーロを若干上回るものに。ただそれでも行使の可能性が全くないわけでもないようで、「全ての関係者が是が非でも解決策を共に見出そうということになれば、なんとかなるかもしれないね」と語った。「我々が何年も彼の獲得を視野に入れていたことは、彼自身も知っていることだ」
2019年夏にユベントス・トリノからマンチェスター・シティへと移籍する前にポルトガル代表DF獲得を目指して以来、「4年越しで浮上してきたんだ。これまでは様々な事情で、資金がなかったりポジションが埋まっていたりして実現しなかったがね。結局は粘り強さが報われたといったところだろう」とコメント。さらにレンタル料はかからないようで「彼の代理人と私との会話からその評価の高さが伝わっていた。カンセロが市場に出たことが明らかになって、先週の日曜にコンタクトがあり、そこで両者はすでに互いの考えをよく知っていたのだよ。契約は非常にスムーズに進んだ」と言葉を続けている。
サリハミジッチSD「ノイアーはクラブより自分の利益を優先した」
その一方でバイエルンでは先日、マヌエル・ノイアーが南ドイツ新聞やアスレティックに対して語ったインタビューの内容が物議を醸しており、サリハミジッチSDは「個人的にショックを受けていることは理解しているが、ただ彼はキャプテンとしてもっと別の振る舞いをするべきだっただろう」と苦言を呈しており、改めてタパロヴィッチGKコーチの退団は「マヌエルとは無関係のもの」であることを強調した上で、ただ今回の発言は「クラブのことよりも、マヌエルは自分の利益のことを優先してしまったんだ」と語った。「ひとまずは話し合ってから」ということになるが、それよりもまず12月のスキー事故で骨折した足の回復を目指し、「医師によれば順調にこれているようだ。手術も無事に成功しており、初期治療も完璧だったそうだよ。まだ道は半ばではあるが」と説明している。