©︎IMAGO/Nicolo Campo

 これからアイントラハト・フランクフルトはチャンピオンズリーグ8強入りをかけて、2得点のビハインドという厳しい状況の中で敵地ナポリに乗り込むことになるのだが、しかしながらそこで自らのファンからの声援を受けられない危機に直面している。火曜日に発表したところでは月曜夜にUEFAから連絡があり、イタリアの内務省から火曜日中にもフランクフルトサポーターに対するチケット販売の差し止め命令を出す予定であることが伝えられたとのこと。まだクラブ側には現地当局より連絡はきていないが、すでにサポーターのために用意されていた6機の飛行機はキャンセル。まずは情報を把握してから声明を出す意向を示している。

 UEFA側によればもともとフランクフルトに対しては、2700枚のチケットが用意されており、そのうち2400枚はビジターブロックにあった。ただ地元メディア『ヘジッシャー・ルンドフンク』の情報によるとイタリアの治安局は、ドイツ人のナポリ市全域の立ち入り禁止さえ検討しているという。特に両クラブには強い敵対意識が存在しており、それは初戦が行われたフランクフルトでも既に、さまざまな暴力事件という形で顕絵rていた。そのため当初よりイタリア当局が厳戒態勢を敷くことはわかってはいたものの、それでもこれから敵地に乗り込むフランクフルトとしては、2点という得点差でのビハインドと共に、サポーター不在という状況も乗り越えなくてはならないようだ。

Die Eintracht wurde gestern am späten Abend von der UEFA darüber informiert, dass das italienische Innenministerium eine Verfügung gegen @sscnapoli erlassen wird, wonach dem Verein der Verkauf von Gästetickets für das Achtelfinalrückspiel untersagt ist.https://t.co/d99c5boAuo

— Eintracht Frankfurt (@Eintracht) March 7, 2023

レシュケ取締役が苦言

 レシュケ取締役は「欧州のクラブサッカー界で初の稀な出来事」と述べ、「ファンの移動の自由、さらには大会の安全性を行政の指導によって大きく損なわれた」ことへの遺憾を示し、そもそも初戦を戦う前から指摘されていたにも関わらず、2戦目だけでこのような対応をすることは「フェアではない」と苦言。しかも「初戦では何か驚くようなことが試合中も試合後もあったわけではない。セキュリティ面を再評価する理由にはならないはずだ」と言葉を続けている。そして「そもそもリスクを伴う試合は国中で行われている」ことを指摘しつつ、意図的かどうかはさておき「前例を作ってしまった」ことを問題視。「それでは準々決勝、準決勝はどうなるんだろうね」と、当然抱く疑問を呈している。

イタリア内務省による3月15日に行われる #UCL 🆚 #ナポリ 戦での #アイントラハト サポーターへのチケット販売全面禁止令(アウェーブロック含む)に対し、執行役代表ヘルマンが遺憾の意を示しました。

英語記事⤵#SGE | #フランクフルト

https://t.co/qEgfJ5lP9V

— Eintracht Frankfurt (@eintracht_jp) March 7, 2023