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 ドイツサッカー連盟スポーツ裁判所は月曜、アイントラハト・フランクフルトのオリヴァー・グラスナー監督に対して、1試合の出場停止処分を科す判断を下した。これは先週末に行われたTSGホッフェンハイム戦における「スポーツマンシップに反する行為」に対するものであり、この試合で同監督は「審判への無言の沈黙」としてセカンドボールをピッチ内に蹴り込み、その結果で規約に則りオスマース主審から一発退場が宣告されている。なおその際にはこの規約について理解しておらず警告のみで済むと思っていたグラスナー監督は、試合後も怒りが収まらないようすで会見に臨んでいたものの、すでにこの処分への受け入れをみせており、処分は確定済みとなった。

 これによりグラスナー監督は第33節1.FSVマインツ05との『ライン・マインダービー』を欠場。そしてブンデスリーガ最終節フライブルクとのホーム戦、それからベルリンでのドイツ杯決勝ライプツィヒ戦に臨みむことになるのだが、しかしながらこれを最後にどうやら、フランクフルトはグラスナー監督との道を分つ決断を下した模様。地元紙ヘジッシャー・ルンドフンクやドイツの大衆紙ビルトが報じた情報によれば、昨季にEL制覇を達成し契約を来期まで残すオーストリア人指揮官とは、まだ正式な発表がなされていないが退任は確定ずみだという。

 特に最近のいざこざからクラブ内での評判は低下をみせているようで、どうやら前述の会見で見せた苛立ちで堪忍袋の緒が切れた様子。実際に日曜日にはアクセル・ヘルマン取締役が批判を述べており、ちなみにクラブの人事担当によればグラスナー監督が指摘していた、長谷部誠の血尿に関する発言は、人事部によれば事実と一致しない内容とのこと。さらにクレーシェSDはすでに後任人事へと着手しており、2002/03シーズンにフランクフルトでプレーし、ライプツィヒ時代にはクレーシェ氏と共に仕事した、元バイエルンのナーゲルスマン監督のAC、ディノ・トップメラー氏と交渉中にあるようだ。