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 土曜午後に行われたボルシア・メンヒェングラードバッハ戦においても、ボルシア・ドルトムントは改めてマッツ・フメルスがもたらす、その存在価値の大きさを痛感することになった。後半59分にエディン・テルジッチ監督は、5枚目の警告で出場停止とならないよう、4−0とリードしたこともあり交代を決断。だがそれからドルトムントは反撃を許し、2点を返されてしまう展開をみせる。セバスチャン・ケールSDは改めて、フメルスが示す「チームと心を1つに合わせ、どのように関わり戦っているのか」という姿勢を称賛。特にここのところはまさに絶好調なベテランについて「非常に野心的に取り組む選手だ」と言葉を続けた。

 ただその一方で契約は今シーズンいっぱいまでとなっており、つまりは現時点ではドルトムントの一員としての試合は残り2試合ということになる。果たして延長に応じるのか、退団するのか、海外挑戦を決意するのか。はたまた34歳でキャリアに終止符を打つのか、さまざまな憶測が流れるなかで、ケールSDは「我々としては彼と延長したいと思っているし、ただあまり長く待てないというところもある」と説明。「できればシーズン終了前には決断してもらいたいと思っていることは、マッツも知っていることだ」と述べ、流れとしては「前向きに」捉えていることを明かしている。

 だが延長となった場合には、先日の主将ロイスの延長と同様に、副主将もまたサラリーの減額に応じたなくてはならないだろう。それでも「彼がこのチームにとって非常に重要な選手であり、またシーズンを通して非常に戦ってくれた選手であることに変わりはない」と変わらぬリスペクトを強調したケールSDは、改めて11年ぶりのブンデスリーガ優勝をはたすべく「これからの締めくくりではとくに経験が求められる。そこでマッツはきっと大きな貢献をしてくれることだろう。」とベテランのさらなる活躍に期待感を示した。