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 この夏のチーム大改革の言葉が叫ばれるなど不振も伝えられたリヴァプールだが、ここ数ヶ月で状況は一変し7連勝でCL出場権獲得も視野に入れるまで浮上。しかしながら土曜午後に行われるアストン・ヴィラ戦では、ユルゲン・クロップ監督不在で臨むことが明らかとなった。これは55歳のドイツ人指揮官に対してFAから、リシャルリソンの得点直前のサラーのプレーに対して、「それ以前にサラーがファウルを受けたはずの場面があった。結局ファウルの判定はされず、しかし私の見立てではあれはファウルだった」と不満を抱き、ロスタイム4分にジョタが決勝点をあげた際に第4審判員に感情を爆発させたことを受けてのもの。

 「あれはやってはいけないことだった。あれは思わず感情的になってでてしまった、その瞬間の怒りが湧き上がってのことだった。それは決して物事を動かしていくという点でプラス材料になるものではない」とクロップ監督は反省の弁を述べ、「本来は得点したことを喜ぶべきだっただろう。だが私の怒りはまだ治ってはいなかった。だからあんなことにつながってしまった」と言葉を続けていたが、主審を務めたティアニー審判員とは「因縁があるから」とも指摘。

 あの場面では同審判員からも暴言を浴びせられていたという。しかしながらFA側はそのクロップ監督の発言は受け入れることなく、ティアニー審判員が「不適切な行動をとった」証拠はなく、「ユルゲン・クロップは、2023年4月30日(日)のリバプールのプレミアリーグ、トッテナム・ホットスパーとの試合後に行ったメディアコメントにより、出場停止処分を科す判断を下しました」と伝えている。なお処分は2試合ながら執行猶予つきのため、「それまでにこれ以上の違反行為を犯さない限り」サウサンプトン戦ではベンチ入りすることが可能。また75,000ポンドの罰金も含まれている。