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 来季のチャンピオンズリーグ出場権をかけた最終決戦を前日に控え、1.FCウニオン・ベルリンは4人の退団を発表した。ティモ・バウムガルトル(27)、ニコ・ギーセルマン(31)、レヴィン・エズトゥナリ(27)、ティム・マチェフスキ(22)がクラブを後にすることとなり、バムガルトルに関しては2024年まで契約を残すPSVに帰還、ギーセルマンとエズトゥナリ、マチェフスキに関しては契約満了に伴う退団となる。ただこれはおそらく更なるチーム改革の序章で、レンタルからの復帰や出場機会に不満をもつ選手、そして仮にCL出場となった場合に備えたチーム再編が行われることになるはずだ。

 昨夏にレンタルを1年延長したものの精巣がんと診断されたバウムガルトルだったが、今年の9月にはカムバックを果たしすことに成功。しかしながらそれからブンデスリーガでの出場はわずか7試合にとどまっており、その結果で購入オプション行使が見送られることに。なお先日のホッフェンハイム戦ではハーフタイム明けから投入され、それから勝ち越し弾をアシストしていた。また2021年夏にマインツからフリーで加入するも、そう時間がかからず競技面における誤解が判明していたエズトゥナリは、今季リーグ戦で4試合しかメンバー入りできておらず、2試合の出場も途中から。逆に2021/22シーズンでは左サイドバックの主力として活躍したギーセルマンだったが、徐々にその座を明け渡していく展開となってしまった。なおマチェフスカはプロ初デビューを新天地で模索していくところ。

クノッヘ復調、フィッシャー監督は「リラックス」強調

 その一方で風邪をわずらいホッフェンハイム戦を欠場したロビン・クノッヘが、すでに病気を克服して戦列復帰を果たした。月曜日に31歳の誕生日を迎えたばかりのセンターバックの帰還により、ウアス・フィッシャー監督はこれでアンドラス・シェファーとパウル・セグインを除く、全選手をオプションとして計算できることに。特に今回のブレーメン戦では現在4位のウニオンは、勝利すれば自力でクラブ史上初となるチャンピオンズリーグ出場を果たせるだけに、「私たちがこれまでに見せてきたもの、それは並大抵のものではない。そして今、まさに大きな飛躍を遂げる絶好の機会を手にしている。我々はしかもそれを自らの手でつかみ取れるのだから。ただ同時にプレッシャーのかかるものではあるがね」とフィッシャー監督はコメント。「リラックスすること」の重要性も併せて説いている。

ウニオンの先発予想:Rönnow – Doekhi, Knoche, Diogo Leite – Juranovic, R. Khedira, Roussillon – Laidouni, Haberer – K. Behrens, Becker

ブレーメンの先発予想:Pavlenka – Veljkovic, Stark, Friedl – Schmid, Gruev, A. Jung – Bittencourt, N. Schmidt – Füllkrug, Ducksch

審判:パトリック・イットリヒ(今季kicker採点2.25、ブレーメン1敗)