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 既報通りチェルシーFCは激震やまぬスタンフォード・ブリッジに再び平和な日々を取り戻すべく、マウリシオ・ポチェッティーノ監督を招聘することを正式に発表した。かつては同様に大きな問題を抱えていたトッテナム・ホットスパーを建て直した51歳のアルゼンチン人指揮官にとっては、再びロンドンの地で大仕事に取り掛かることになる。契約期間は2025年まで。

 特に今回はアブラヒモヴィッチ氏からトッド・ベーリー新オーナーとなって以降、わずか1年以内にこれで5人目となる監督指名ということからもその混乱ぶりは明らかで、CL優勝に導いたトーマス・トゥヘル監督が昨年9月に解任。その後グレアム・ポッター監督が就任するも再び解任、ブルーノ・サルトール氏やフランク・ランパード氏らの暫定政権を経て、いかなる欧州の舞台の出場権もなく、この1年で欧州5大リーグ1つ分以上に相当する移籍金額で獲得し膨れ上がったチームの再建を託されることに。特に不思議なほど穴のあるセンターフォワードの不足を解消しなくてはならない。

  なおシーズン終盤にはポチェッティーノ監督はランパード監督らも含めた、スポーツマネジメントとの会合をもって状況の分析を行なっていたとアスレティック誌が報じており、招聘に際してベーリー氏は「マウリシオは卓越した実績を持つワールドクラスのコーチ。エネルギッシュでスペクタクルなサッカーをみせる監督であり、強豪クラブとしてのメンタリティを維持しつつ若手選手の潜在能力を引き出すことができるという評判を築いた人物だ」と期待。更にイエス・ペレスとミゲル・ダゴスティーノ両AC、トニ・ヒメネスGKコーチ、息子のセバスチャン・ポチェッティーノもフィットネスコーチとして入閣することになる。

Chelsea Football Club is pleased to announce Mauricio Pochettino as the club’s new head coach!

— Chelsea FC (@ChelseaFC) May 29, 2023