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 土曜午後に行われた1.FSVマインツ05戦での敗戦により、ボルシア・ドルトムントが思い描いた11年ぶりとなるブンデスリーガ優勝の夢は、この日の脆くも崩れ去ってしまった。その落胆の大きさはいずれの関係者の表情からも明らかであり、それはドルトムントが誇る南側の立ち見スタンドもまた同様ではあったものの、ファンたちはこの困難を共に乗り越えるべく、ほぼ帰りに就くこともなく選手たちへ激励と声援を送り続けた。だがそこから主将マルコ・ロイスの姿は離れたままで、また翌日のミーティングの後にも、待機していたサポーターたちの前を無言で走り去るなど、明らかな苛立ちの様子をみせていたのだ。だがその後にドルトムント出身の33歳は、2日が経過し改めてその心境を自身のインスタグラムに綴っている。

 「今の僕の考えや気持ち、感情を言葉にすることは難しい。でもそういうことに関わる事なく、ここで皆さんに感謝の気持ちを伝えることがとても大切な事だと思っている!土曜日にドルトムントファミリーが僕たちのためにしてくれたこと、あの幸福感、スタジアム全体の雰囲気、ドイツ全土から受けたエール、あのときの感覚は唯一無二のものだった!このクラブ、そしてここのファンがいかに特別な存在であるか。それを物語ったものだといえる。そして試合後、皆さんがみせてくれた反応に、僕は完全に気持ちの面で圧倒された。最初は言葉も出ず、完全に自分を見失ってしまった。皆さんが僕の名前を呼んでくれたことはもちろん知っています。でもあの時の僕は、皆さんの腕の中に飛び込むことができないほどに壊れてしまっていた。それでも皆さんが示してくれた前向きさによって、なんのために戦うのか。その価値を改めてはっきりと認識することができた。僕やこのクラブ、そしてドルトムントのファンを知る人たちは皆、この偉大なるクラブが常に立ち上がりつづけ、取り組み続け、そして戦い続けていくかを知っている!本当にありがとう」

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