©︎IMAGO/Offside Sports Photography

 バイヤー・レヴァークーゼンがグラニート・シャカの獲得を希望していること、そしてスイス代表MF自身もまたレヴァークーゼン入りを希望していることは明白なことではあるのだが、いまだ移籍成立の発表がなされていない背景には、1500万ユーロが要求されているとされる、移籍金に関するクラブ間合意の問題以上のものが隠れている。

 それはこれまで主力を担ってきた同選手の穴埋め問題であり、例えばブライトンのモイセス・カイセドや、ウェストハムのデクラン・ライスら高額な移籍金が見込まれる選手や、フリーでもイルカイ・ギュンドアンのように注目の銘柄となると争奪戦はより激しさを増してくる。つまりその確定には、まだ時間を要する可能性があるのだ。

  特にアーセナルFCは移籍問題であまり、プレッシャーをかけられることを好まない傾向にあるビッグクラブであり、そのためレヴァークーゼンやシャカ自身も、この問題を慎重に進めていかなくてはならないだろう。特にメディアなどを通じて圧力をかけるようなことは、むしろ逆効果となる可能性さえある。そもそも主導権はあくまでアーセナルにあり、レヴァークーゼンは忍耐力を問われることになる。