©️IMAGO/Nicolo Campo

 それは余りにも思い描いていたものと、異なる光景であった。今シーズンのセリエAでは、開幕から3勝1分と好調な出だしをみせていたユベントス・トリノであったが、しかしながら土曜日に行われたサッスオーロ戦では首位インテルを目指して勝利をおさめたかったところ、逆に最後はガッティのオウンゴールというダメ押しで4失点で敗戦。とんだドタバタ劇での敗戦の様子にイタリア・メディアも、例えばガゼッタ・デロ・スポルトは、負傷から復帰するも本調子には程遠いシュチェスニーを槍玉に挙げながら、「1年前に時計の針を戻したような、身の毛がよだつ」試合と表現。

 『トゥットスポルト』紙は「決して容認などできないミス」を指摘し、またコリエレ・デッロ・スポルト』紙は「大舞台で戦うには、即座に何か手を打たなくてはならない」と危機感を煽った。アッレグリ監督自身も、『DAZN』の取材に対しこのサッスオーロでの敗戦にはポジティブな要素がほとんどなかったと認めている。「このチームが何を目指しているかは分かっているが、もっとうまくやらなければならない場面もある。良いパフォーマンスを見せようとしたが、残念ながらそうはいかなかった。メンタル部分でおざなりなところがあり、序盤から危機意識を募らせていたよ。 この敗北から学ばなければならない」と語った。