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 いまブンデスリーガで最も話題のストライカーといえば、VfBシュトゥットガルトで2年目を迎えている、セール・ギラシだろう。

 先日のダルムシュタット戦にてドッペルパックを達成した27歳のギニア代表は、これにより開幕から5試合で早くも二桁得点に到達。これは2020/21シーズンに当時バイエルン・ミュンヘンに所属していたロベルト・レヴァンドフスキに並ぶ記録であり、そしてそのシーズンにポーランド代表主将は不滅とも言われた、ゲルト・ミュラー氏によるシーズン40得点(1971/72シーズンに記録)を上回り、41得点として新記録を樹立してみせた。

 ただギラシが同様のペースで得点を積み重ね続けられるかどうか、それはやはり非現実的といわざるをえないだろう。何よりレヴァンドフスキはブンデスリーガ11連覇中のクラブでプレーしており、逆にギラシは2シーズン連続でかろうじてブンデスリーガ残留を果たしたVfBシュトゥットガルトでプレー。

 それでも昨季のブンデスリーガ得点王となった数字(フュルクルークとエンクンクによる16得点)を超えることは容易に想像できるところであり、ヴォールゲムートSDは「セールが今みせているプレーは信じられないものだ。それでも決して浮かれる様子もなく、チームプレーヤーとして模範であり続け、それでいて得点も量産している」と絶賛。

 ダルムシュタット戦では今季初アシストも決めるなど、今季シュトゥットガルトがロケットダッシュ(勝ち点12)を決める大きな要因にもなってきた。ちなみにこれは1996/97シーズン以来となる2番目の勝ち点ペースであり、また得点ペースとしても1984/85シーズンの17得点に並ぶ数字である。