©️IMAGO/Moritz Müller

 ピンチはチャンスの始まりという人もいるが、まさにバイヤー・レバークーゼンはその典型的な例としてあげることができるだろう。ちょうど1年前のワールドカップ投入直前、レバークーゼンはブンデスリーガ17位とブンデス2部降格の危機に瀕していた。そこで改革の必要性に迫られたロルフェス氏らは、それから半年をかけてチーム再建に着手。特にこの夏に加入した選手のうち実に4選手、ビクトル・ボニフェイス、アレハンドロ・グリマルド、ヨナス・ホフマン、グラニト・シャカらの活躍は特筆すべきだろう。

 移籍市場最終日でのドタバタ劇はあったが、それでもハリー・ケインの獲得に成功したバイエルンは現在2位と、12連覇に向けて首位レバークーゼンの背後で虎視眈々と狙っている状況であり、一方でフュルクルク、ヌメチャといった2人のドイツ代表に加えてベンセバイニ、サビッツァと主力級の選手を獲得したドルトムントだが、まだこちらは思うような結果は見られず後塵を拝しているところ。なかでもこの5年で2部からCLまで飛躍を遂げたウニオン・ベルリンは、ビッグトーナメントに向けて例年になくビッグネーム(ボヌッチ、ゴセンス、フォランドら)含む10選手を補強。しかし結果は14試合連続未勝利に陥っており、先日にフィッシャー監督がチームを後にした。

レアルにレンタル中のイケル・ブラボ、今冬にも解消か

 その一方でレバークーゼンではレアル・マドリードの株チームにレンタル移籍中のイケル・ブラボについて、元シャルケのラウル監督の下で思うような出場機会を得られていない状況から、早期のレンタル解消も視野に入れている模様。セカンドチームでの出場機会はいまだなく、ときにU19でプレーするなど期待に応えられずにいるアタッカーは、その姿勢や気質によって安定感に欠けるという問題点を抱えており、それが理由で母国に帰還したものの功を奏していない。Relevoの報道によると短期間に2度退場処分を受けたブラボは不当な扱いを受けたと感じて涙を流したという。だがレアルでも居場所はなくU19でのプレーが見込まれるため前途は多難だ。

レバークーゼンの命運握るシックの復活

 また長期離脱から復活を目指しているパトリック・シックについては、アロンソ監督が「ひょっとすると」と述べていた来週末のブレーメン戦での出場に向けて、来週あたまからチーム練習に復帰する必要がある。この1年は合計わずか110分の出場しかできていないチェコ代表としては、とにかく今週いっぱいは個別調整で体調管理に努めながら、とりわけボニフェイスがアフリカカップで長期不在となる1月に万全の状態で臨めるよう、着実に状態を上げていかなくてはならない。そもそもボニフェイスはここのところガス欠気味であることからも、たとえばシュトゥットガルトではギラシ離脱で負けが込んだように、ボニフェイスの代替としてもシック復活が成功するか否か、それは今後のチームの行方を左右しかねない大きな問題だといえそうだ。

フリンポンが負傷でオランダ代表離脱/h3>

 オランダ代表に参加中だったジェレミー・フリンポンが、負傷のために早期離脱することが発表された。筋肉系の損傷を抱えており、詳しい情報はレバークーゼンに戻ってうける精密検査の結果で判明する見通し。オランダ代表は代わりにジョーダン・テゼを召集したが、一方のレバークーゼンでは今季グリマルドと共にサイドの脅威となってきた主力選手だけに、長期離脱となればアロンソ監督にとって頭の痛い問題だ。