すでに試合開始前からクリスチャン・プリシッチの目には涙が浮かんでいた。週末に行われたフォルトゥナ・デュッセルドルフ戦は、12才の時に米国ペンシルベニアからドイツに渡り、米国代表としてのスターダムを駆け上がっていったドルトムントの地で行われる、最後のホーム戦だったのである。

 試合後、プリシッチは「とても感情的な試合だったよ」と振り返り、また先制点をマークするなど自ら別れに華を添えることとなったが、「僕にとって完璧な1日となった。試合前は決して容易ではなかったけど、でもこういう風になってくれてうれしい。ここは世界最高のスタジアムだ。ここのファンのことはとても恋しく感じることだろう」とコメント。


 さらに今回の勝利により、ブンデスリーガの優勝争いは最終節にまでもつれ込むこととなったが、プリシッチは「僕たちは信じ続ける。次の試合では、僕たちは全力を出し尽くさなくてはならない」と意気込みを示し、ハンス=ヨアム・ヴァツケCEOも「勝利あるのみだ」と宣言。ただ仮に優勝を逃しても「素晴らしいシーズンだよ。昨季より勝ち点を18上乗せしているし、チームやコーチ陣は祝福の言葉しかない」との評価を述べた。


 その一方でこれまでドルトムントでブンデス通算250試合に出場してきたマルセル・シュメルツァにとっても、これがドルトムントでの最後のホーム戦ということになるのか?今季はリーグ戦8試合のみに出場し、CLでは3試合で、ドイツ杯では1試合でプレー。ファヴレ新指揮官の下で、思うようにことは運ばなかった元主将だが、しかしチーム内での評価は高く、今のところは移籍はプランにない模様。ドルトムントとの契約は2021年まで。