コロナ危機の状況下において、不測の事態へ備えることの重要性はあまりにも高いものがある。それはブンデスリーガの審判院たちにとっても、決して例外ではない。フレキシブルさ、規律、そして忍耐。ドイツ審判員協会ルッツ=ミヒャエル・フレーリヒ氏は、リーグ戦再開にむけてこれらのキーワードを列挙した。いかに異常な中で職務を遂行することになるのか。

 まずは試合の二日前に、どの試合で笛を吹くことになるのかが伝えられることになるのだが、しかしながら選手たちと同様に、試合前日に審判員たちもコロナ検査を受けることになっており、もしもそれが試合当日に陽性反応という形で明らかとなれば、近くの代替要因、またはライプツィヒやフライブルクのような遠隔地では第4審判員が主審を務めるなどの対応に追われることになる。

 不測の事態への備えは、それだけに留まらない。フレーリヒ会長は「例外的に、2部の審判員がブンデス1部にて試合を裁く可能性も排除はできないだろう」とコメント。つまりはリーグ内のみとの規定が、一時的に介助されるという事態に発展しているということだ。さらにVARにおいても厳しい規則が課せられており、ガラスパネルなど感染防止に備えた厳格な体制でリーグ戦再開へと臨むことになる。

無観客試合によるコストは、9100万ユーロ


 また無観客試合開催に伴い、入場チケットによる収入が全く見込めないことにより、ブンデスリーガ1部では残り82試合から6966万1000ユーロが、そしてブンデス2部の残り81試合からは2029万2000ユーロのコストが見込まれることが明らかとなった。ただし実際にはこれよりも多少なりとも少ない金額となる見通しであり、クラブ側はシーズンチケットホルダーに対し、日割りによる払い戻しの放棄を要請。多くのファンたちはそれに従っている。