ウクライナ代表戦から昨日のスイス代表戦にかけて、ドイツ代表ではとりわけシステムに関する議論が活発に行われていた。そして最終的にヨアヒム・レーヴ監督は昨年11月の北アイルランド戦以来となる、4バックを採用して試合へと臨んだものの同様に大量失点を喫する結果となっている。

 レーヴ監督曰く、ニクラス・ズーレを「犠牲に」してオフェンスを追加した事により、攻撃面でのパフォーマンスという点では3得点を決めるなど魅力的なものになったかもしれない。だが3失点を喫したということは、4バックもまた失敗だったという事なのか?「いや、両方のシステムを学び、上達していけば良いのだ」と、ドイツの国営放送ARDに対して指揮官は語った。「1つのシステムだけでは戦えないものだ」

 今回のスイス代表戦では、「敢えてリスクを多くかけて試合に臨んだ」ことを明らかにしており、「前から1vs1、マンツーマンを仕掛けていった。守備ではミスをおかし、オープンな試合展開となった時間もあったがね」と説明。だがこれらのミスは「ウクライナ戦とは異なるものだ」とも強調しており、「今回の方が安定していたし、総じて守備は改善されていた。だが常に規律をうまく保てていたわけではなかったということ。その辺りの改善に向けてコミュニケーション力を高めていかなくてはならない」

 そこではジェローム・ボアテングやマッツ・フメルスといった、リーダーの不在への影響もあるのだろうか?だがレーヴ監督はニクラス・ズーレが「非常に重要な選手だ」と期待を寄せており、今回のスイス戦では起用が見送られたものの「十字靭帯断裂から回復しているのだ。用心していかなくてはならない。本来なら起用されるべき選手だ」とコメント。加えて代表戦期間では3試合という過密日程ということからも、11月でも「多くの選手を召集し、何人かの若手にチャンスが与えられることになる」とも語っている。

 いずれにしてもあくまで「決定的な事柄」は、来夏に控えたユーロでの戦いであり、「準決勝進出が、我々にとって最低限の目標だ」と自信をもって宣言。「このチームは本当に可能性をひめている。いくつか修正を加えることにより、結果もついてくることだろう。」だがそのための課題が山積みであることもまた、十分に承知しているはずだ。