いまやティモ・ヒューバースは、押しも押されもせぬ、ハノーファー96における守備の要だ。「確かに僕は指示出しをするし、周囲の選手のヘルプを行おうとはしているよ」と語った同選手は、「でも他の選手たちも同じようにたくさん声出ししているし、互いから学んでいくものさ」と強調。そんなヒューバースの台頭は、むしろ意外な展開による結果でもある。「僕自身も、こんなに一気に状況が好転するなんて、思いもよらなかったね」

 その苦難の大きな要因となってしまったのが、若手ディフェンダーとして期待を集めていた矢先に訪れた、十字靭帯断裂という大怪我である。手術を受け、そして復帰までに費やした時間は、1年半にも及ぶものだった。そして今年の2月にようやく復帰を果たしたものの、今度はコロナ陽性が確認。「しかも、それがブンデスリーガの選手として、第一号なんて。僕の不運も相当なものだよね」

 だがその長いトンネルにも、ようやく終わりの時が訪れた。24才の大型DFは、ピッチ上では安定した対人戦と空中戦を展開し、出身地ヒルデスハイムに程近い地元クラブのディフェンス陣を牽引。またオフではハノーファー大学にて、経済学も学んでいるところだ。ただしそのハノーファーとの契約期間は今、最終年度へと入っているところだが、「別の場所に行かなくてはいけない理由はないよ」と強調。「良い評価ももらっているし、延長は理にかなったステップじゃないかな」と意欲的な姿勢をみせた。