ブンデスリーガ第4節が消化した時点で、チームの総走行距離首位に立っていたのは、意外なことに昨季最下位だったバイエルン・ミュンヘンだった。昨季ではおよそ114kmだった数字は、その時点では117kmを記録。その理由について、ボーフム戦前に問われたユリアン・ナーゲルスマン新監督は、「その数値は私にとってさほど重要な意味はなさないが、意識はしている。他の要素と組み合わせることで良し悪しを判断するべきだ」とコメント。その上でいくつかの試合ではうまく試合をコントロールできずに「最終的には多く走る必要があった」ことを挙げながら、「つまりこの数値の高さには、ネガティブな要素もあるということ。逆に相手をうまく走らせたり、大量リードを奪っていたりすると少なくて済む。昨季のようにね」と言葉を続けている。

 ナーゲルスマン監督が目指すサッカーでは、最終的には昨季よりも1.5kmほど増していくスタイルを想定しており、例えばセンターバックは即座にパスを出すのではなく、中盤にむかってボールを運ばせる形を好む傾向などからも、その意図は読み取れるだろう。「ボランチ、センターバック、サイドバックといった、守備的ポジションでは、以前よりも全体的に走行距離は幾分か増しているね」と指摘。さらにこれから練習を重ねていくことで、フィットネスコンディションが改善し、その結果よりゲームコントロールできることで、ミスの減少にも期待する。ただいずれにせよライバルたちにとって、”走れるバイエルン”の脅威は明るい知らせにはならない。それはライプツィヒ、バルセロナ、そして今週のボーム戦と、この1週間で14得点を挙げている点からもみてとれるものだ。