監督就任から7試合全勝、ドイツ代表史上まさにこの上ない出だしをみせたハンジ・フリック監督ではあるものの、しかしながら4−1と快勝を収めたアルメニア代表戦後もなお、その口から出た言葉はむしろ改善ポイントに関するものだった。特に序盤では圧倒するも決定機は得られておらず、「もっとフラットにプレーしたかったのだが」と指揮官。

 さらに「全部がよかったわけでは、決してない」と強調しているように、例えば「ポジショニングと正確性」といった部分について指摘しているが、何より目立ったのはロスト後のカウンター対策。この部分の脆弱性を、ドイツ代表はこの日に幾度となく露呈していくことになる。「こういったカウンターを得意とするチームであれば、一気にゴールまで襲いかかってくるのは当然のことだ」とフリック監督。

 つまりは「我々は高い位置でプレスを仕掛けることから、その背後のディフェンスがしっかりとしていることが重要になる。だが今日はそうではなかったということ。」であり、就任から果たした7連勝のなかではワールドカップ予選ということもあり、対戦相手なども考慮して「注意深く分析していく」必要があるということ。来たるワールドカップまで残り1年。残された課題はまだ山積みだが、その表情には自信も見受けられた。