週末に行われたホーム戦、大観衆の前でブンデスリーガへの直接復帰を果たせるチャンスは、この日に勝利を収める以外FCシャルケ04には可能性は残されていなかった。だがハーフタイム時ではFCザンクトパウリに0−2とリードを許す展開に陥っていたものの、それでもシャルケには決して焦りはなかったという。「1点でも取れれば逆転するはず。前半にも多くのチャンスがあったし、きっかけさえ生まれればここは地獄と化すものだ」と、試合後にビュスケンス暫定監督はコメント。また選手側もダルコ・チュルリノフが「ロッカールームでは皆、落ち着き払っていた。自分たちが勝利できると信じていたんだ」と証言している。

 そしてその言葉通りに後半立ち上がり早々、大黒柱テロッデが反撃の口火を着ると、勢いにのって71分には同点弾。ザラザルが7分後に逆転弾を叩き込み、勝負有り。優勝が決まった瞬間には観客がピッチへと雪崩こみ、関係者らには拍手が送られ、その表情には感情を抑えきれない様子が見受けられていた。「この2年間、いったいここで何が起こっていたのか。考えてみてくれ。まったく勝つ事ができず、何もできないまま2部降格を喫し、チームが解体していくという中で、このチームが生まれ成長し、そしてチームのために全力を尽くしている、その姿というものを。」と、シャルケに精通する『ユーロファイター』ビュスケンス監督はコメント。

 またそのチーム作りを担った重要人物の1人、ルーヴェン・シュレーダーSDは「ここではとにかく、信じられないような事が起こるんだよ。この試合でもそうだったね。選手たちはここぞという所でやってくれる」と述べたように、実際今季のシャルケが自動昇格圏内に初めて浮上したのは、わずか1ヶ月前のことでしかなかったのである。「まさに今日のような試合はこの状況に沿うものというか、とにかくここでは信じられないような事が起きているんだ」とシュレーダーSD述べ、「幸いにも私には、もう抜け落ちる髪の毛が無くて済んだがね」と上機嫌で言葉を続けた。「人生は一度きり、今日はとにかく思いっきり祝おうではないか!」