アルゼンチン代表は水曜夜にウェンブレイにて開催された”Finalissima”にて、力強さをみせつけたリオネル・メッシを筆頭に、まるでスイッチが入ったかのような活き活きとしたプレーを披露。これまで豪華メンバーを揃えながら、なかなかピッチ上ではその結果をコンスタントに発揮できなかったアルゼンチン代表だが、この日は欧州王者を相手に圧倒、説得力のある快勝劇を演じて見せている。(3−0)

 アンヘル・ディ・マリア、ラウタロ・マルティネス、そしてもうすぐ35歳になるリオネル・メッシら攻撃陣に牽引され、アルゼンチン代表は非常にエネルギッシュで情熱的に、90分間を駆け抜けた。ただことメッシに関していえば、それは決して代表で常に目にされてきたことではない。所属していたバルセロナで毎週のようにみせていたその活躍は、代表ではなかなか発揮できず、稀代の名選手とはいえ母国ではマラドーナとの比較さえ考えられない風潮さえあった。

 だがその流れに遂に変化がみられてきた。そのバルサを後にした昨夏から、例えばすでに2021年のコパ・アメリカで見事な戦いぶりの結果で優勝をおさめており、移籍したパリ・サンジェルマンではほぼ見せたことのなかったパフォーマンスを、水曜夜のアルゼンチン代表のユニフォームでは再び披露していたのである。メッシがクラブよりも代表でいいプレーをみせる、これはまさに1つの大転換だ。

 そしてこの日のメッシは屈強なイタリア代表選手を相手の果敢な守備をみせ、試合後は同僚たちの胴上げを受けながら熱狂・・・。もはやクラブシーンにおけるメッシには終焉が訪れている感はあるものの、むしろ多くの失望を重ねてきた代表ではまるでこれが始まりであるかのように。また今年はもう1つのビッグイベントが待ち受ける。メッシ率いるアルゼンチン代表の次の獲物は、今冬カタールにて開催されるワールドカップだ。