現在リロイ・サネは本調子を模索する日々を過ごしているところであり、ドイツ代表チームへと合流し最後の4試合目を目前に控えた今もなお、その状況に変わりはない。今シーズンはファンたちからブーイングによって幕をあけ、それから奮起して前半戦だけでリーグ戦5得点、5アシスト。さらにCLでは9得点と、まさに絶好調の状態が続いたのだが、後半戦に入ると徐々に調子を落としていき自らも、そして代表チームでもその理由について疑問が投げかけられていることだろう。

 イタリア代表戦ではスターティングメンバーに名を連ねたサネだったが、キッカー採点5が示すように余りに精細を欠いたパフォーマンスであり、1時間をまたずして交代。続くイングランド戦では出場機会を後半83分までまたなくてはならず、さらにハンガリー戦では最後まで出場機会が巡ってくることはなかった。「彼にとって決して容易な状況ではない。我々はサポートしているが、もちろん彼自身で立ち上がらないといけない。」と語ったのは、かつて自身もドイツ代表でFWとして活躍した、マネージャーを務めるオリヴァー・ビアホフ氏だ。

 サネは時折、ピッチ上でみせるボディランゲージによっても批判を受けることもあるが、「それを過剰に解釈すべきではない」とビアホフ氏。ただそれでも何より重要なことは、「そういったボディランゲージを見せてでも、最終的にはパフォーマンスを発揮できなくてはならない、それをちゃんと理解しているということだよ」と言葉を続けている。一方でバイエルン時代から知るフリック代表監督は、サネと辛抱強く接しているところであり「非常にコミュニケーションをはかる監督で、選手の心を突き動かそうとする」が、それでもいつかはその我慢にも限界が訪れることも理解しておく必要があるだろう。