わずか1年前まではブンデス2部を主戦場としていた、ダヴィド・ラウム。東京五輪に参加した昨夏にはTSGホッフェンハイム移籍を決断しており、これが大きな転機を迎えるきっかけとなった。いまやドイツ代表の一員として称賛の言葉が贈られ、そしてkickerポジション別ランキングでブンデス後半戦SB部門トップの座も射止めてみせたのだ。

 そんな24歳の左サイドバックには日々、ビッグクラブへの移籍の可能性が高まりをみせているところでもあり、最近ではマンチェスター・シティからクラブ側へと問い合わせがあった模様。加えてボルシア・ドルトムントからの関心については、以前より指摘されておりラウム自身も悪くは思っていないようだ。ただホッフェンハイム側からみればいずれにしても、現時点でがまだ正式な獲得の打診は届いていない状況でもある。

 そして一部メディアが報じていたような例外条項は契約には含まれていないことから、獲得を目指すクラブはホッフェンハイムとの高額な移籍金を巡る交渉へと臨むことを余儀なくされるだろう。今冬に契約内容を2026年まで更新しており、実際に先日ローゼンSDは「立ち位置としては、我々には全権があり、あくまで我々次第という状況だ」と語っているのだ。kickerの情報では早くて来夏には例外条項が行使可能にもなるようだが、ただそれでも高額となる今夏の移籍も決して否定できるものではない。

 例えばそのプレースタイル、メンタリティ、フィジカル面での強さは、まさにボルシア・ドルトムントの求める選手像にぴったりマッチするはずだ。ドルトムントの現在の補強ポイントはCFとともに左SBも挙げられ、ただニコ・シュルツやラファエル・ゲレイロら来季いっぱいまでの契約選手が残っていることから、まずはこちらへの対応の判断が先決にはなる。

 特に非常に攻撃的で時にバランスを崩す要因にもなっていたことから、ドルトムントとしては改善を図りたいところで、卓越した推進力と身体能力に加えて、ピッチの内外で意見を口にできる強さやこれといった怪我をキャリアでしていない強さなど、期待は高まるところ。それも決して安くはないのも現実であり、どれほどの資金を手にすることができるかにもかかってくる。