エルリング・ハーランドがマンチェスター・シティへと去り、そしてロベルト・レヴァンドフスキについても移籍の可能性が取り沙汰されるブンデスリーガでは、少しばかり華やかさが求められていた時期ともいえるかもしれない。水曜日にバイエルン・ミュンヘンがリヴァプールFCより獲得を発表した、サディオ・マネはまさにそれを持ち込んでくれる選手の1人だ。

 ハイナー会長は「サディオ・マネはバイエルンがもつカリスマ性を際立たせ、またブンデスリーガ全体の魅力を高めてくれるような、ワールドクラスの選手だよ」と評価。「そんな個性的なサッカー選手を求め、ファンたちはスタジアムへと足を運ぶのだ。カーン代表やサリハミジッチSDを中心とする首脳陣が、バイエルンのためにサディオ・マネのような選手を獲得してくれたことは素晴らしいことだよ」と言葉を続けている。

 そのカーン代表はマネについて「「非常に、とても協力なパッケージだ」との言葉で表現。「長年に渡り世界のトップの舞台で傑出したパフォーマンスをみせ、大きな成功をおさめた世界でも稀有な存在」と述べており、またサリハミジッチSDは、「最初からバイエルンしかプレーすることは考えられないと、はっきりいっていたよ」とコメント。「彼のもつその素晴らしいクオリティは、プレー面と精神面のその両方で誰もが知るところ。」と大きな期待感を示した。


 アフリカカップ優勝も果たした30歳のアタッカーは、今回の入団にあたり「ようやくバイエルンに加入できてとてもハッピーだよ。話し合いを重ねていったけど、最初からここへ高い関心を抱いていたんだ。だからこれがチャレンジの時期だと確信したね。国際的にも多くのことを成し遂げていきたい。ザルツブルク時代にもバイエルン試合は何度もみていた」と明かしており、特にナーゲルスマン監督の抱く思想には魅了されたようだ。


 それでは新天地でのプレーする自身のポジションについては、どうみているのか?リヴァプール時代では両ウィングと中央でプレーしていたセネガル人は、「3つ、4つのポジションでプレーできる選手だし、そのどこでも気分よくプレーできるとも思っているよ」と説明。ただ今季バイエルンではウィングにおける強化の必要性が感じられており、ことリロイ・サネやセルゲ・ニャブリに対しては、特に大きなシグナルともいえるだろう。「監督からDFやGKとして起用されないなら、ハッピーさ」


 一方でリヴァプールでは「クラブのレジェンド」 への別れを告げた。特にクロップ監督の成功の時代は、2016年のマネ獲得から始まったという声も多い。ただ「クラブには、ここを離れて別の場所で新しいチャレンジをしたいと言った。もっと良くなりたい。だからチャレンジしている。それだけだよ。ブンデスリーガは挑戦であり、僕の人生全体が挑戦でもある。挑戦が好きなんだ。」とマネ。「これも人生の一部で受け入れるしかない。クロップ監督とは初日からとても良い関係で、彼は素晴らしいコーチ。ハートをもった自己犠牲を厭わない、それが彼を特別な存在にしているんだ。」


 その見送る側のクロップ監督は、「リバプール史上最も偉大な選手」「世界のサッカー界で最高の選手」の一人との別れを惜しみつつ、「彼が決めたゴール、獲得したトロフィー、それは確かに伝説であり、同時に現代のリヴァプールの象徴」で、「彼の決断を十分に尊重するし、クラブを愛するなら、サディオを愛さなければならない。同時にその我々の損失がバイエルンの利益であることを受け入れるとしても」と言葉を続けた。