加工食品製造のヤマサン食品工業(射水市黒河・小杉、藤岡宏年社長)は、本社工場で省エネ投資を加速している。約1億2千万円かけて、ボイラーや加熱殺菌機などを更新し、3年間でエネルギー使用量を約30%削減。今後も生産設備を効率化し、コスト競争力を高めることで、製品価格の安定化につなげる。 省エネ投資を本格化したのは2014年からで、環境省の補助金を利用して設備を順次更新。電力量や液化石油ガス(LPG)の使用量を削減している。 ボイラーは燃焼効率に優れた小型貫流式を3台導入。排熱を回収する装置も備えており、ボイラーを燃焼する際に排熱を再利用している。 加熱殺菌機は、蒸気スプレー式に切り替えた。従来は貯湯式で、容器内のお湯を常に95度に保つ必要があり、殺菌しない時間帯もLPGを消費していた。蒸気スプレー式は殺菌時間だけ蒸気を発生させるため、LPGの使用量を抑制できるという。 このほか放熱を減らすため配管などに保温カバーを装着。給湯器やコンプレッサーの効率性も高めた。照明は事務棟を含め全てLED(発光ダイオード)に切り替えた。 一連の省エネ化の取り組みによって、2016年度の電力量やLPGの使用量は13年度比で31・1%減となった。 食品業界では、原材料価格や人件費の高騰で値上げに踏み切る企業も出ている。同社は加熱調理済みのカット野菜や水煮加工品が主力で、エネルギーコストを削減し、できるだけ価格を維持する方針だ。