■全国の大名にも浸透 立山博物館(立山町芦峅寺)周辺の芦峅寺集落の石造物を巡る見学会が、11日開かれた。参加者が江戸城大奥や加賀藩から贈られた石塀などを回り、立山信仰の影響の大きさに理解を深めた。 立山博物館が、夏の特別公開展「江戸城大奥と立山曼荼羅(まんだら)」(〜9月10日)に合わせて企画。学芸員実習の学生らも含め約20人が参加した。 参加者は同館を出発し、歩いて旧宝泉坊跡や八重嶋寄進の地蔵を巡った。宝泉坊跡では、同館学芸課の森山義和主任が、三河西尾藩主の松平和泉守が寄進した石柱を紹介。「立山信仰は江戸城の中枢や全国の大名にも浸透していた」と話した。 女性救済儀式「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」で知られる布橋では、加賀藩が造ったこと、橋の長さ25間は菩薩(ぼさつ)の数を表していることなどが説明され、参加者は実際に橋を渡った。 同館で展示している立山曼荼羅「吉祥坊本」についての解説もあった。 富山市の四十谷謙司さん(67)は「登山が好きで、立山信仰に関心があって参加した。布橋の構造の由来などが分かって良かった」と話した。