16日に営業が始まる立山山麓スキー場らいちょうバレーエリア(富山市本宮・大山)で、一部リフトが使えない状態が続いている。昨季は第2パラレルリフトが運行できず、今季はゴンドラリフトが不具合のため運行再開のめどが立っていない。2季続けて万全の状態でウインターシーズンを迎えることができず、地元関係者は客足への影響を懸念する。 (社会部・久保智洋) らいちょうバレーエリアでは昨季、麓から中腹に延びる第2パラレルリフトの土地利用を巡って富山市と地権者の契約が難航し、運行できなかった。これに伴って乗り継ぎの第3ペアリフトも運休。市は第2リフトを撤去する方針を固めたが、一転契約更新にこぎ着け、今季は利用可能となった。 ペアリフトが使えるようになった矢先の今春、シーズン終了後の点検時にゴンドラリフトで不具合が見つかった。市によると、支柱16本のうち1本で、ゴンドラを運ぶワイヤが滑車の溝からずれ、正常に掛からなくなった。 ゴンドラは1977年の運行開始から40年が経過。市観光政策課は現在、支柱の強度や傾きなどを調べているが、ゴンドラの耐久性や不具合の原因調査に1〜2年はかかるとしており、運行再開の見通しは立っていない。 スキー場を運営する大山観光開発(富山市原・大山、谷村豊彦社長)によると、昨季の立山山麓スキー場全体の入り込みは少雪の影響などもあり約10万人で、今季は平年並みの17万人を見込む。 だが、ゴンドラが利用できないことで客足が遠のくのではないかという地元関係者の不安は大きい。麓にあるペンション「愛花夢(あいかむ)」の舟橋清オーナー(72)は「予約時に一部リフトが使えないことを説明し、理解を求めているが、イメージダウンは避けられない」。ゴンドラは県外からの上級者が多く利用するといい「立山山麓は観光の玄関口であり、早く復旧してほしい」と求めた。 ウインタースポーツ用品をそろえる「ランプジャック掛尾店」(富山市二口町)によると、「乗り継ぎなしで山頂まで行けるゴンドラがあった方がより楽しめるのに」といった声が来店客から聞かれるという。 立山山麓周辺の飲食店や宿泊施設などでつくる立山山麓観光旅館組合の高尾藤弘組合長は「スキー人口の減少で元々宿泊客が減っている中、こうした状況はさらに悪循環になる。費用はかかるだろうが、何としても運行してほしい」と話した。